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イタリア語・イタリア語検定試験

イタリア語は、インド・ヨーロッパ語族に属する言語です。日常的に使用している人口は6千万人ほどといわれており、主にイタリアに住む人々に使用されています。

イタリア語は、イタリア、イタリア半島の中部に位置するサンマリノ共和国で公用語として定められています。

スイスでも一部の地域がイタリア語圏であり、スイス全体でも公用語として認められている他、スロベニアやクロアチアにも少数ですが、イタリア語を話す人々がおり、ナポレオンが没したことで有名なフランスのコルシカ島でも、イタリア語の方言であるコルシカ語が使用されています。

世界一面積が小さな国であり、イタリアのローマに位置するバチカン市国では、ラテン語が公用語として使用されていますが、イタリア語も一般の業務で使用する言語として認められています。

昔はクラシック音楽の楽譜に「繰り返し」や「はじめに戻る」などの書きこむ際に使用される「楽語」にイタリア語が公用語として使用されていました。
後に、作曲家たちが母国語を楽譜に盛り込むようになってからも、現在に至るまで基本的な伝統楽語はイタリア語によって記載されています。

また、公用語ではありませんが、ドイツやベルギー、モナコなどのヨーロッパ諸国、アフリカの、南米、オーストラリアの一部の地域など、イタリア語が使用されている地域は世界中に存在しています。

イタリア語の方言

イタリア語の方言は、大きくは北部方言と、中南部方言にわかれます。
そこからさらに、北西部・北中部・北東部・南部や周辺の島々などの方言にわかれています。
イタリアでは、西ローマ滅亡後、政治分裂が長く続いていたために、各地域の方言が大きくなったと言われています。

これは、長らく東西の分裂が続き、沢山の方言が存在しているドイツの状況に似ています。
イタリア本国や他国のイタリア語教育で盛んに用いられている標準のイタリア語は、最も周辺の国々の言語の影響を受けていない、中央イタリアのトスカーナ方言にナポリ・シチリア方言の語彙を取り入れたものです。

イタリア統一後、標準語政策が盛んに行われたため、現在のイタリアではほとんどが標準語話者となっています。

しかし、一方でローカリズム運動が高まった近年では、方言の中でも特に独立性の強いものについては独立した地位を与えるべきではないかという議論が進められています。

イタリア語の歴史

古代のイタリア半島では、いろいろな部族が存在し、それぞれが異なる言語を使用していました。
その後、ラテン人が国家ローマによるイタリア統一を行い、ラテン語がイタリア人の公用語として普及しました。

ローマの力が西欧や地中海沿岸部に広がるにつれてさらに拡大しましたが、公用語として、公式の場で使われるラテン語と民衆が話し言葉として使う民衆ラテン語には若干の差異が存在したと言われています。

その後、ローマ帝国が分裂したことにより、各地の民衆ラテン語の方言化が進み、イタリアにおいても民衆ラテン語のイタリア方言、と呼べる言葉が成立しました。
これが、現在のイタリア語のもとです。
イタリアのラテン民衆語は、時間とともに変化の度合いを深め、いつしか他の民衆ラテン語とは明らかに違う言語と言えるほど変化していました。

しかし、公用語としてはラテン語が用いられていたため、公式の文書など、イタリアの民衆ラテン語で書かれている記録があまり残っていないので、いつごろラテン語からイタリア語へと変化が生じたのか、そのころのイタリア語がどのようなものであったかを検証することはとても難しいことです。
しかし、少なくても10世紀頃にはすでにラテン語とは大きく異なるイタリア語のもととなる言語が成立していたと考えられています。

さて、現在使用されているようなイタリア語は、イタリアのルネサンスにおいて、イタリアで共通の言語を形成しようとする文化人の活動の中で形成されました。

活動の中心となったのは、トスカーナ出身の詩人ダンテ・アリギエーリで、彼は当時はラテン語で書くことが主流だった文学作品を、トスカーナ語に、ナポリやシチリアの語彙を取り入れて執筆しました。
しかしこの言葉はトスカーナの方言を中核としていたため、すぐにイタリア全土で公用語として使用されたわけではありませんでした。
ダンテの死後、消えかけていた共通語への運動が文学者たちによって再び再加熱した際に、この言語が再び脚光を浴び、現在の標準語に採用されました。

その後も、この言語がトスカーナ語を中心とした言葉であった故に、他の様々なイタリア語方言を平等に配分して共通の言語を作り出すべきであるという運動が巻き起こりましたが、最終的には、ダンテの作成したこの言語が共通語として君臨しました。

こうしてルネサンス時期のイタリア語運動は、その後のイタリア統一を望む動きの原動力にさえなりました。
イタリアが統一された当時、ダンテの作成した標準イタリア語は貴族や学者など上流階級のみで使用され、民衆は中部イタリア語系の方言か、系統の違うナポリ語を話していました。
イタリア政府は国民意識の向上のため、方言の廃止と標準語の浸透を国家政策として進めました。
言語の統一は、イタリア全土で意思疎通が容易になるという成果を生みましたが、民族主義的な思想へと繋がってしまい、第一次世界大戦、第二次世界大戦への参加を促す結果となってしまいました。
現在は、イタリア国民のほとんどが標準イタリア語を理解することができます。
また、標準語以外の方言も大切にしていこうという動きも強まっています。

イタリア語の文字

アルファベ―トと発音する、ラテン語アルファベットの26文字を使用します。
A、E、I、O、Uにはアクセント符号を使用し、K、J、X、Yは人名、方言、外来語で使用します。
また、Wは古来の文字でなく、英語やドイツ語などの外来語でのみ使用するため、通常使用する文字は21文字と言えます。

発音と綴り

イタリア語は、一個以上の子音と母音の組み合わせで音節ができています。
子音と母音が一対一の場合は、日本語のローマ字綴りに近く、また、発音が規則的なので々綴りで発音が違うといった単語が非常に少ないです。
とても綴りを見て、どう発音するかがとても分かりやすい言語です。
イタリア語のアクセントは強弱アクセントがあります。アクセントは、単語の後ろから2番目の母音にあることが多いです。
例えばカルツォーネ、マスカルポーネ、などです。
ともに、母音の最後が「オーエ」となり、「オ」の部分を強く、少し長く発音します。
このほかにも幾つかの規則がありますが、規則を覚えればさほど難しいことはありません。

イタリア語の文法

名詞

イタリア語の名詞には、男女二つの文法上の性が存在します。
また、単数と複数の区別も持ちます。比較的多くの名詞が-0で終わる場合は男性名詞、-aで終わる女性名詞、-eで終わる男性名詞、女性名詞というように特徴づけられるので、-eで終わる名詞が、男女、どちらの名詞であるのかは特にしっかりと暗記する必要があります。
しかし、普段の日常会話では名詞の男女を間違えたとしても、意思疎通や会話内容に大きな影響があることは少ないですので、日本語ではあまり馴染みのない名詞の性ですが、初心者はあまり名詞の性にとらわれすぎなくてもよいでしょう。

動詞

イタリア語の動詞は不定法、直接法、条件法、接続法、命令法の5つの法を持ちます。
人称や数、時制によって活用変化します。
また、動詞によっては一部、活用しないものが存在し、不完全動詞と呼ばれます。

動詞の活用

通常動詞を活用の仕方で仕分けした場合、規則的に変化する規則変化動詞と不規則に変化する動詞があります。
さらに不定法の語尾で活用を分けると、第一変化動詞、第二変化動詞、第三変化動詞の3種類があります。
ほとんどの動詞は規則変化動詞と呼ばれ、規則的な活用をします。
不規則動詞は、代表的なものにessere、avere、stareなどがあります。
不規則的な活用をする動詞の活用はその形をそれぞれ覚えなくてはなりませんから、不規則に活用する動詞が少ないということは、イタリア語習得者にとっては、とてもラッキーなことです。

日本語とイタリア語の関係

イタリア語から日本に取り入れられた語は、ドレミや演奏記号(フォルテッシモ・カンタービレなど)の音楽用語が多いです。
イタリア料理の流行に伴い、スパゲッティやティラミスなどの言葉も一般的になっています。また、近年では建物名やファッション等にもイタリアの単語が使用されています。
逆に、manga(日本風の漫画)、shiatsu(指圧)、gomasio(ゴマ塩)など、日本語からの外来語としてイタリアで使用されている語もあります。
学習していくうちに、日本語から派生した様々な言葉に出会えることでしょう。
新しい言語を一から学ぶということは、とても勇気のいることですが、その国の言語を知ることで、その文化や生活を知ることができ、交友関係も広がるなど、あなたの人生に新しい彩を加える良いきっかけになることでしょう。イタリアは、歴史的観光地も多く、文化、食、ファッションなどとても魅力の多い国です。
イタリア語を学ぶことで、イタリアをより良く知るきっかけにもなりますから、是非、新しい一歩を踏み出してくださいね。

実用イタリア語検定試験とは?

「実用イタリア語検定」はおそらく日本で最も普及しているイタリア語の検定試験で、日常会話からビジネスシーンや業務などでイタリア語を使いこなすことができる能力を測る試験です。
1995年にスタートしました。

主催団体は、「NPO国際市民交流のためのイタリア語検定協会」で、イタリア語の活用能力を測る検定試験となっています。
試験は毎年3月(春季)と10月(秋季)の2回実施されています。

実用イタリア語検定には1~5級があって、4~5級はリスニングと筆記試験、3級はこれに作文が加わって、1~2級は、これらの一次試験合格者に対して、口頭の面接試験が行われます。
2級合格で、イタリア語による一般的な説明・報告・通訳ができるレベルとされていて、2級以上が就職や仕事をする上で評価対象となるようです。
合格すると、希望者には日本語、イタリア語両文での合格証明書が発行されます

それぞれの難易度は?
みなさん疑問に思われるのが、3級、4級、5級のそれぞれの難易度、レベルです。

試験を受けるのは自分の「イタリア語レベル」を判断する上でとても大切だと思いますが、はたしてどの級を受けてよいやら分かりません。
ここではそれぞれの難易度、文法レベルを解説してみます。

5級

基礎レベル。
初歩的な挨拶や、質問への返答などができる能力があるかどうかを検定します。
合格率は6割前後。
文法:挨拶文、冠詞(男性、女性、単数、複数)、簡単な前置詞、基本動詞の人称変化

4級

4級は簡単な会話ができる力があるかどうかをチェックします。
自己紹介や簡単な道案内、また買い物や食事のオーダーなど日常的な会話ができる力が必要です。
合格率は4割程度。
文法:前置詞、動詞の人称変化、近過去、半過去

3級

3級は基本的なイタリア語を理解し、特に口頭で表現できることが必要です。
簡単な紹介や伝言、手紙や電話などで自分の意思が表現できる力があることの証明になります。
筆記試験の最後には簡単な作文もあります。
難易度の目安は、大学2年修了程度。合格率は25パーセント前後。
文法:近過去、半過去、ジェルンディオ、条件法

2級

2級は、4年生大学のイタリア語専門課程を修了した程度の力が必要とされ、かなりレベルが高いです。
一般的読み書き、聞き取り、話すことができる証明になります。
普通に新聞を読め、映画も見れて、会話、通訳すら普通にできるレベルだそうです。
合格率も1割程度ととても低いです。
文法:もうイタリア語全般の文法が必要です。
遠過去なども必要ですよ。

1級

1級は、実用イタリア語検定試験において最高級で、実際の社会生活のなかで自分の意思を的確に表現し、十分にイタリア語の知識を持っているという証明になります。
これが取得できるというのは、イタリア人と何ら変わりない語学力を持っているということになります。
ペラペラという状態ですね。
合格率は5%程度と超難関です!
文法などは問題ではないです。
イタリアの歴史、文学、芸術、地理、政治など、イタリアに関する基本教養も必要になるでしょう。
普段からイタリア語のニュースサイトなどを見て最新情報、時事ネタなどを仕入れておく必要もありそうです。
各級の問題サンプルはイタリア語検定のHPにて確認することができます。

☆開催地

イタリア語検定は、全国13都市に加え、イタリアの2都市で実施されています。
札幌 仙台 東京 横浜 名古屋 金沢 京都 大阪 岡山 広島 福岡 宮崎 那覇 ミラノ ローマ

☆申し込み

イタリア語検定は、各受付窓口に加え、郵送やインターねとでの申し込みが可能です。
詳しくはイタリア語検定のHPにてご確認ください。